鶏肉のトマト煮込み。ご家庭でも残った野菜や鶏肉、トマト缶を入れて煮込めば割と簡単にできてしまう料理だが、シンプルゆえにごまかしがきかない料理でもある。
シェフに言わせると、鶏肉の火の入れ具合や煮込み具合、ハーブの量など気を遣う場面も多いという。
そんな手間暇をかけて作ったのに「家でも作ります〜」などと言われた時にはシェフも微妙な面持ちになってしまうというわけだが。やはり「鶏肉のトマト煮込み」というネーミングに問題があるのかもしれないと、世界的にどんなネーミングなのか調べてみた。
イタリアでは「カチャトーラ」と呼ばれ、イタリア語で「猟師風の料理」という意味。イタリアでも地域によって、その地で得られる食材を用いた多くのバリエーションがあるのだそう。南イタリアでは赤ワインが使われ、北イタリアでは白ワインがつかわれる。
スペインではチリンドロン(トランプ遊び)と呼ばれていて、黒オリーブと緑オリーブの実を淹れるにが特徴。フランスではバスク地方の郷土料理プーレバスケーズ(若鳥のバスク風煮込み)、アメリカではカントリーキャプテン(カレー風味)と世界各国にチキンのトマト煮込みは存在する。
ということで、おしゃれなネーミングにしようといろいろと調べたが、やはり「チキンのトマト煮込み」がしっくりくるようだ。
シェフ宮地が手間暇かけてじっくり作り上げるチキンのトマト煮込み、まもなく提供開始のなるので楽しみにしてほしい。
鶏肉のトマト煮込み
